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オーディオのイコライザーとは?種類や機能、おすすめの設定方法などご紹介!

最近「イコライザー」という言葉を耳にしたり目にする機会が増えてきたように感じます。なんとなく使っているけど、ちゃんとした機能を理解されていない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、イコライザーの基礎知識から種類、具体的な設定方法、そしておすすめの設定例までを詳しくご紹介します。

イコライザーの基礎知識

イコライザーとは、音に含まれる様々な周波数成分のバランスを調整するためのツールです。周波数とは音の高さを示し、Hz(ヘルツ)という単位で表されます。低い周波数は低音、高い周波数は高音に該当し、これらの周波数成分のバランスによって、音の聞こえ方が大きく変わります。イコライザーを使うことで、特定の周波数帯域の音量を上げたり(ブースト)、下げたり(カット)することが可能になります。この基本的な知識を理解することで、より効果的にイコライザーを活用し、理想のサウンドに近づけることができます。イコライザーは音を聴きやすく補正するためによく使用されます。

イコライザーの機能

イコライザーの主な機能は、周波数バランスを調整することです。これにより、サウンド全体の印象を変化させることができます。例えば、低音を強調して迫力を出したり、高音をクリアにしてサウンドの抜け感を向上させたりすることが可能です。また、特定の帯域のノイズをカットしたり、複数の楽器の周波数帯域を調整してそれぞれの音が際立つようにするなど、様々なエフェクトや調整を行うことができます。このように、イコライザーは単に音質を変えるだけでなく、サウンド全体の明瞭さやバランスを整えるために重要な役割を果たします。

イコライザーの種類と特徴

イコライザーにはいくつかの種類があり、それぞれに異なる特徴と操作方法があります。主な種類としてグラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザーがあり、これらはハードウェア機器やソフトウェアプラグインとして利用できます。これらの機器を理解することで、簡単に、かつ目的に応じた音質調整が可能になります。

グラフィックイコライザー

グラフィックイコライザーは、あらかじめ設定された複数の周波数帯域ごとに、スライダーやフェーダーを操作して音量を調整するタイプのイコライザーです。それぞれのスライダーが特定の周波数帯域の音量を視覚的に示しているため、調整結果が分かりやすいという特徴があります。一般的に、低音から高音にかけて周波数帯域が分割されており、それぞれの帯域に対応するスライダーを上下させることで音質を調整します。カーオーディオや一部のオーディオアンプ、ミキサーなどに搭載されていることが多く、直感的に操作できます。例えば、iTunesやスマートフォンのアプリにも簡易的なグラフィックイコライザーが搭載されています。調整できる周波数帯域の数はモデルによって異なり、多いものだと31バンド以上のものも存在します。

パラメトリックイコライザー

パラメトリックイコライザーは、調整したい周波数帯域を自由に設定できる点が最大の特徴です。グラフィックイコライザーのように固定された帯域ではなく、調整の中心となる周波数(Frequency)、その周波数帯域の幅(Q)、そして音量の増減量(Gain)を個別に設定できます。この高い自由度により、特定の楽器やボーカルの音をピンポイントで調整したり、不要な響きだけをカットするなど、より精密な音作りが可能です。DTM(デスクトップミュージック)環境では、プラグインエフェクトとしてパラメトリックイコライザーが広く利用されています。ミドル帯域の調整にも柔軟に対応でき、音の抜け感などを細かくコントロールする際に非常に有効です。

その他のイコライザー

グラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザーが代表的ですが、他にもいくつかの種類のイコライザーが存在します。例えば、特定の周波数から上、または下をまとめて調整するシェルビングイコライザーや、指定した周波数より低い音、または高い音をカットするハイパス/ローパスフィルターもイコライザーの一種として扱われることがあります。これらのイコライザーは、特定の用途に特化しており、例えばノイズ除去や特定の帯域の強調などに役立ちます。また、最近ではスマートフォンアプリや音楽プレーヤー、マイクやヘッドホンにイコライザー機能が搭載されているものも増えており、手軽に音質調整を楽しめるようになっています。一部のカーナビやカーオーディオシステムにも、車両の音響特性に合わせた調整が可能なイコライザー機能が搭載されている場合があります。

イコライザーの設定方法

イコライザーの設定は、音の周波数バランスを調整することで、聴いている音楽やオーディオの印象を大きく変えることができる重要なテクニックです。設定にはいくつかの考え方があり、それぞれの音響環境や好みに合わせて調整することで、より満足度の高いサウンドを得られます。イコライザーを効果的に使うためには、特定の周波数帯域がどのような音に影響を与えるかを理解し、目的を持って調整することが重要です。

音の調整ポイント

音の調整を行う際には、周波数帯域ごとの特徴を理解することが重要です。一般的に、20Hz~200Hzあたりが低音域、200Hz~3kHzあたりが中音域、3kHz以上が高音域とされています。低音域はリズム隊の厚みや楽曲の迫力に関わり、中音域はボーカルや多くの楽器の基音が含まれ、音の輪郭や存在感を左右します。高音域はシンバルやアコースティックギターのきらびやかさ、音の抜け感に関わります。例えば、ボーカルの抜け感を良くしたい場合は中高音域を調整したり、ベースラインを際立たせたい場合は低音域を調整したりします。闇雲に全ての帯域をブーストするのではなく、特定の音の要素(例えばボーカルや特定の楽器)に注目し、その音が含まれる周波数帯域を中心に調整を行うことが効果的です。中音域は特に人の声が含まれるため、この帯域の調整はボーカルの明瞭さに大きく影響します。

リアルタイムでの設定

多くのイコライザーは、音楽を再生しながらリアルタイムで設定を変更し、その効果をすぐに確認できます。このリアルタイムでの調整は、試行錯誤しながら理想のサウンドを見つける上で非常に有効です。スライダーやノブを動かすたびに音がどのように変化するかを注意深く聴き、少しずつ調整を加えていきます。特に初心者の場合は、まずはプリセット設定から始めてみて、そこから好みに合わせて微調整していくのも簡単な方法です。リアルタイムでの調整を通じて、各周波数帯域の増減が音にどのような影響を与えるかを体感的に覚えていくことができます。

おすすめのイコライザー設定

イコライザーに「絶対的に正しい設定」というものはなく、聴く音楽のジャンルや個人の好み、そして使用するオーディオ機器によって最適な設定は異なります。しかし、いくつかの基本的な考え方や、特定のジャンルでよく使われるおすすめの設定例を知っておくことは、自分好みのサウンドを見つける上で非常に役立ちます。様々な設定を試しながら、自身の耳で聴き比べることが最も重要です。

ジャンル別のおすすめ設定

音楽のジャンルによって、楽曲の中で重要となる周波数帯域や求めるサウンドの方向性が異なります。そのため、ジャンルに合わせてイコライザー設定を調整することで、より楽曲の魅力を引き出すことができます。ここではいくつかの代表的なジャンルのおすすめ設定をご紹介します。

ジャズ

ジャズでは、各楽器の繊細な響きやアンサンブル全体のバランスが重要視されます。そのため、特定の帯域を極端に強調するよりも、全体の調和を意識した設定がおすすめです。コントラバスやベースの温かみ、ピアノや管楽器の自然な響きを引き立てるために、中低域から中音域にかけてを丁寧に調整し、高音域はシンバルなどの空気感を損なわない程度に調整すると良いでしょう。音の分離感を保ちつつ、ライブ会場のような臨場感を演出するようなイメージで設定を試してみてください。

ロック

ロックでは、ギターやベース、ドラムといったバンドサウンドの迫力やエネルギッシュさが求められることが多いです。低音域をややブーストしてリズム隊の厚みを出し、ギターが含まれる中音域から中高音域を調整して存在感や歪みのニュアンスを引き立てるのがおすすめです。ただし、中音域を強調しすぎると音がこもってしまうこともあるため、ボーカルとのバランスを考えながら調整が必要です。高音域を適度にブーストすることで、シンバルのアタック感やギターリフのキレを出すことができます。

ポップス

ポップスはボーカルが楽曲の中心となることが多いため、ボーカルの明瞭さや存在感を際立たせる設定がおすすめです。ボーカルが含まれる中音域から中高音域を重点的に調整し、少し持ち上げることで歌声が前に出てくるようにします。低音域は楽曲のリズムに合わせて適度に強調し、全体のバランスを整えます。高音域は、シンセサイザーやSEなどのきらびやかさを出すために調整することがありますが、強調しすぎると耳に刺さるような音になることもあるため注意が必要です。

クラシック

クラシック音楽は、録音されたホールの響きや楽器本来の音色、そしてダイナミクス(音量の大小)が重要な要素となります。そのため、特定の帯域を極端に変化させるよりも、原音に忠実でバランスの取れた設定がおすすめです。全体の音場感を損なわないように、必要最低限の補正に留めることが望ましいです。もし調整を行う場合でも、緩やかなカーブで広範囲を微調整するようなアプローチが適しています。楽器それぞれの響きや倍音構成を大切にした設定を心がけましょう。

初心者向けおすすめ設定

イコライザーの設定に慣れていない初心者の方でも簡単に試せるおすすめの設定方法として、まずはプリセットを活用するのが良いでしょう。多くのイコライザー機能には、「ポップ」「ロック」「クラシック」といったジャンル別のプリセットや、「ベースブースト」「ボーカル強調」といった効果別のプリセットが用意されています。これらのプリセットを切り替えて聴き比べるだけでも、音質の変化を体感できます。その中から好みに近いものを見つけて、そこからさらに少しずつ特定の帯域を調整してみるのがおすすめです。例えば、低音を少しだけ増やしてみたり、高音をわずかにカットしてみたりすることで、イコライザーの効果を実感しながら設定の感覚を掴むことができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
イコライザーの簡単な説明から、様々な種類のイコライザーがあること、聞く音楽のジャンルごとに設定で気を付けるべき点があることなど、解説していきました。ぜひご自身でいろいろと試しながら自分のお気に入りの音を見つけてください。

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