ラックスマン プリメインアンプ L-504を大阪府茨木市で
高価買い取りさせていただきました。
このモデルは発売から40年が経過していますが、前オーナー様がオーディオラックに納めて40年間大切に
使用されていたため、不具合箇所など皆無の奇跡のような個体でした。
本機は、B級プッシュプルアンプで取り除くことが難しい、
クロスオーバー歪、特に高域におけるノッチング歪を
可能な限り除去することを目標に設計されています。
【商品説明】
B級ドライバ段には、高域特性の優れたPNP型、
NPN型トランジスタを起用し、パワー段にはLUX用に開発された、
高域特性を損なうことのない、
耐破壊特性の優れたピュア・コンプリメンタリ用パワートランジスタを採用しています。
プリドライバ段は、定電流駆動による差動増幅回路を採用し、
無信号時から最大出力時まで一定の電流で駆動することにより、
B級動作段を安定した状態に保ち、ノッチング歪を極小に抑えています。
トランジスタは、高域遮断周波数(ft)が高く、
コレクタ出力容量(Cob)の特に少ないものを採用し、
高域の歪率も全出力にわたって1kHzとほぼ同じ値を得ています。
メインに使用しているトランジスタは、
全てキャン・タイプを配して、耐湿性、耐久性、高信頼度を確保しています。
トーンコントロール回路は、変化特性の素直なLUX方式NF型を採用しています。
機構的には、クリックストップ付の高低レベル調整、
2ポイントづつの高低各湾曲点周波数切換、
独立したトーンディフィートスイッチを搭載しています。
イコライザ回路は、電圧利用率の有利なNPN-PNP-NPNの超ローノイズ型トランジスタで
構成する3段直結回路で、優れたリニアリティと高SN比を得ています。
歪は、電流増幅率(hfe)が高く、
かつリニアリティの良いトランジスタを採用することによって、
優れた数値を得ています。この回路には直流帰還を充分にかけて、
直流安定度を高めています。
また、RIAAカーブとの偏差は、使用パーツの許容誤差を小さくして
バラツキを極力抑える事で±0.5dB以内に納めています。
入力回路、出力回路に用いられるコンデンサには、
リーク電流の少ないマイラ型、タンタル型の中よりさらに厳選して使用することで、
スイッチ切換時の不快なショックノイズを極小に抑えています。
電源部のフィルタ回路には、6800μFの電解コンデンサを2個使用しています。
レギュレーションの良いパワートランスとの組合せで、安定した電源を実現しています。
電源投入時および遮断時のショックノイズ対策には、
電源スイッチON、OFF時にスピーカー回路を切り離すミューティング回路を設けており、
スピーカー保護の役目もはたしています。
メインとリモートの2系統のスピーカー出力を搭載しており、
別々または同時に使用することが出来ます。
アッテネータースイッチを搭載しており、ワンボタンで音量を-18dBする事ができます。
【仕様】
<メイン>
連続実効出力 35W+35W(8Ω、両ch同時動作)
40W/40W(8Ω、片ch動作)
全高調波歪率 0.03%以下(8Ω、35W)
混変調歪率 0.04%以下(8Ω、35W、70Hz:7kHz=4:1)
出力帯域幅 5Hz~50kHz -3dB(0.1%)
周波数特性 10Hz~60kHz -1dB
入力感度 480mV(8Ω、35W)
インピーダンス 50kΩ
残留雑音 0.5mV以下
ダンピングファクター 35(8Ω負荷時)
<プリ>
標準出力電圧 Pre out:480mV Rec out:120mV
最大出力電圧 Pre out:4.5V
出力インピーダンス Pre out:約100Ω Rec out:約100Ω
周波数特性 Aux1:10Hz~50kHz -1dB
全高調波歪率 Aux1:0.04%以下(1kHz、1V)
入力感度 Phono1、2:2.7mV Tuner、aux1、2:120mV
入力インピーダンス Phono1、2:65kΩ Tuner、aux1、2:50kΩ
SN比 Phono1、2:65dB以上 Tuner、aux1、2:76dB以上
最大許容入力(1kHz) Phono:300mV(R・M・S) 850mV(P-P)
残留雑音 約25μV以下
トーンコントロール LUX方式NF型湾曲点切換付
低域湾曲点:150Hz、300Hz
高域湾曲点:3kHz、6kHz
<総合>
消費電力 150W(8Ω同時負荷、最大出力時)
外形寸法 幅450×高さ160×奥行268mm
重量 10kg