CHORDは1989年にイギリスで設立された高級オーディオブランドです。
独自のデジタル技術と独創的なデザインで世界中のオーディオファンから高い評価を得ています。
この記事ではCHORDの基本的な情報から他のブランドとは一線を画す特徴、さらには人気製品のラインナップや選び方のポイントまで初心者にも分かりやすく解説します。
イギリス発の高級オーディオブランド「CHORD」とは?
CHORDは、1989年にジョン・フランクスによって設立されたイギリスのオーディオメーカーです。
当初は、BBCやアビー・ロード・スタジオといったプロフェッショナルの現場で使われる業務用機器を手がけており、その高い技術力と信頼性で評価を確立しました。
その後、コンシューマー向け製品にも進出し、プロの現場で培ったノウハウを活かした製品開発を行っています。
航空機グレードのアルミニウム削り出しボディや、独自のデジタル技術など、妥協のないものづくりを貫く姿勢が、高級オーディオブランドとしての地位を不動のものにしています。
CHORDが他のオーディオブランドと一線を画す3つの特徴
CHORDの製品は、他のオーディオブランドには見られない数々の独自性を持っています。
その中でも特に際立っているのが、心臓部であるデジタル処理技術、機能美を追求した筐体デザイン、そしてコンパクトなサイズからは想像できないほどのサウンドクオリティです。
これらの要素が組み合わさることで、CHORDならではの圧倒的な音楽体験が生まれます。
ここでは、ブランドの個性を象徴する3つの大きな特徴について、それぞれ詳しく見ていきます。
特徴1:独自のFPGA技術でCD音源をハイレゾ級の音質に
多くのオーディオメーカーが既製品のDACチップを使用するのに対し、CHORDはFPGA(Field Programmable Gate Array)というプログラミング可能な集積回路を採用しています。
このFPGAに、デジタルオーディオ技術の権威であるロバート・ワッツが開発した独自のアルゴリズム「WTAフィルター」を書き込むことで、市販のDACチップでは到達できないレベルの演算処理能力を実現しました。
これにより、CD品質の音源(44.1kHz)を非常に高い精度でアップサンプリングし、アナログ音源のような滑らかさと、ハイレゾ音源を超えるほどの膨大な情報量を持つサウンドに変換します。
手持ちのCDライブラリを、まるで新しい録音のように蘇らせるこの技術こそ、CHORDの音質を支える最大の核です。
特徴2:航空機グレードのアルミニウムを使った独創的なデザイン
CHORD製品の外観は一目見てそれと分かる強烈な個性を放っています。
筐体には航空宇宙産業で用いられるグレードの高品質なアルミニウム合金の塊から削り出して作られる贅沢なモノコック構造を採用しています。
この製法により非常に高い剛性を確保し外部からの振動やノイズの影響を徹底的に排除することが可能です。
また製品内部を覗き込める円形の窓や操作に応じて様々な色に変化する球体のコントロールボタンなど未来的で遊び心のあるデザインも大きな魅力となっています。
単なるオーディオ機器としてだけでなく所有する喜びを満たす工芸品のような佇まいもCHORDの製品が支持される理由の一つです。
特徴3:コンパクトなボディから生まれるパワフルで高解像度なサウンド
CHORDの製品は、そのコンパクトなサイズ感からは信じられないほどパワフルで、極めて解像度の高いサウンドを再生します。
これを可能にしているのが、独自の高性能な高周波スイッチング電源技術です。
この技術により、クリーンで安定した強力な電力をアンプ回路へ供給できるため、大型の据え置きアンプに匹敵する駆動力を小さなボディで実現しています。
そのため、能率の低いヘッドホンや鳴らしにくいとされるスピーカーも余裕をもってドライブさせることが可能です。
音の立ち上がりが鋭く、微細な音のニュアンスまで忠実に描き出す透明感と、広大なサウンドステージが特徴で、聴き慣れた音楽から新たな発見をもたらしてくれます。
CHORDの人気製品ラインナップを紹介
CHORDは、外出先で手軽に高音質を楽しめるポータブルモデルから、自宅のオーディオシステムの中核を担うハイエンドな据え置きモデルまで、多岐にわたる製品ラインナップを展開しています。
どの製品にもブランド共通の哲学と独自技術が注ぎ込まれており、ユーザーの用途や予算に応じて最適な一台を選ぶことが可能です。
ここでは、その中でも特に人気の高い「ポータブルDACアンプ」と「据え置きDAC」の2つのカテゴリーに分けて、代表的な製品を紹介します。
外出先でも高音質を実現するポータブルDACアンプ
スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーに接続するだけで、場所を選ばずにCHORDの高音質を楽しめるのがポータブルDACアンプです。
このカテゴリーで絶大な人気を誇るのが「Mojo2」で、手のひらに収まるコンパクトなサイズながら、上位機種譲りのFPGA技術を搭載し、ポータブルの常識を覆すほどの高解像度サウンドを実現します。
さらに、イコライザー機能も備えており、好みの音質に調整することも可能です。
一方、フラッグシップポータブルモデルの「Hugo2」は、より多くの演算能力を持つFPGAを搭載し、据え置き機に迫る圧倒的な情報量と表現力を持ち運びできます。
自宅と外出先の両方で一切の妥協をしたくないユーザーから高い支持を得ています。
自宅のオーディオ環境を格上げする据え置きDAC
自宅のPCオーディオやCDトランスポート、スピーカーシステムと組み合わせて使用するのが据え置きDACです。
CHORDの据え置きモデルは、ポータブル機よりもさらに強力なFPGAと電源部を備え、ブランドが理想とするサウンドを追求しています。
中でも「Qutest」は、コンパクトな筐体に上位機種の技術を凝縮した人気のモデルです。
非常にクリアで情報量豊かなサウンドは、既存のオーディオシステムのポテンシャルを最大限に引き出します。
さらに頂点を目指すユーザーには、フラッグシップモデルの「DAVE」が存在します。
これはDACの頭文字であり、CHORDが持つ技術の粋を集めた究極の製品として、世界中のハイエンドオーディオ市場でリファレンス機として扱われています。
CHORDのオーディオ製品はこんな人におすすめ
CHORDの製品は、まず第一に、現在所有しているCDやストリーミング音源の質を最大限に高めたいと考えている人におすすめです。
独自のFPGA技術によるアップサンプリングは、既存の音源ライブラリをまるでハイレゾ音源のように蘇らせ、新たな音楽的発見をもたらします。
また、音の解像度や分離、空間表現を重視し、アーティストが意図した細かなニュアンスまで聴き取りたいという探求心のあるユーザーにも最適です。
さらに、オーディオ機器を単なる道具としてではなく、所有する喜びを感じられる美しい工業製品として捉える人にとっても、航空機グレードアルミニウムを用いた独創的なデザインは大きな魅力となるでしょう。
コンパクトで高性能な製品を求めている人にも適しています。
購入前にチェックしたいCHORD製品を選ぶ際のポイント
CHORD製品を選ぶ際には、まず自身の使用シーンを明確にすることが重要です。
主にスマートフォンと組み合わせて外出先で高音質を楽しみたいのであれば「Mojo2」や「Hugo2」のようなポータブルDACアンプが適しています。
一方、自宅のオーディオシステムを本格的にアップグレードしたい場合は、「Qutest」などの据え置き型DACが選択肢となります。
次に、接続するヘッドホンやイヤホン、スピーカーとの相性も考慮する必要があります。
特にヘッドホンは製品によって駆動のしやすさが異なるため、可能であれば実際に試聴して、自分の機材で満足のいく音量と音質が得られるか確認するのが望ましいです。
最後に、予算に応じてモデルを絞り込みましょう。
エントリーモデルでもCHORDの魅力は十分に体感できます。
まとめ
CHORDは、独自のFPGA技術を核とし、航空機グレードアルミニウムを用いた独創的なデザイン、そしてコンパクトな筐体から放たれるパワフルな高解像度サウンドを特徴とするイギリスの高級オーディオブランドです。
特に、CDなどの既存音源をハイレゾ音源に匹敵する、あるいはそれを超えるレベルの滑らかで情報量豊かなサウンドに変換する能力は、他のブランドにはない大きな魅力と言えます。
製品ラインナップは、外出先で活躍するポータブルモデルから、本格的な据え置きモデルまで幅広く展開されており、ユーザーの用途や予算に応じて選択が可能です。
その独創的な技術とデザインは、オーディオファンに新たな音楽体験を提供し続けています。







